やよいnews 1月だより
3学期が始まって、早くも1ヶ月が経ちました。
新年を迎えて、各お部屋ではお正月飾りを飾っていたり、伝統的な日本の遊びの“けん玉”や“だるま落とし”、“羽子板”などが準備されそれを使って遊んだりと、今月も子どもたちが楽しく遊ぶ姿が毎日見られました。
そんな中、各お部屋ではたくさんの「役割遊び」が展開されていました。
今月のやよいnewsでは、そんな「役割遊び」について紹介していきます♪
【役割遊びの魅力】
役割遊びとは、簡単に言えば幼児期頃から複数人でそれぞれ役を決め、それを演じながら遊ぶことを言います。
幼児期になって、いきなり役割遊びが出来るようになるわけではなく、
それまでの成長過程でたくさんの経験を経て、子どもたちは遊びへと繋げることが出来ています。
例えば、乳児期の頃の子どもは、大人の動きを観察しながらご飯を食べる“ふり”をしたり、
飲み物をコップに注ぐ“ふり”をしたりして楽しんでいます。
2歳ごろになると、積み木を乗り物に見立てて遊んだりお手玉をごはんに見立てて遊んだり。
そして、3歳ごろから少しずつ簡単なごっこ遊びへと発展していきます。
役割遊びをする上で、子どもにとっての見本って必ず周りにいる“大人”や“社会”なんです。
周りにいる大人、いつも関わるお店の人や自分たちが暮らす社会を、子どもたちは自然とよく観察しているのですね!
そしてそれを、遊びの中で上手に表現しながら役割遊びを発展させて遊んでくれています。
役割を演じるためには集団生活の中で仲間関係を築き、周りにいるお友だちとイメージを共有し、
その時の場面にあった言動をしなければなりません。
また、必ず会話をしながらコミュニケーションを図り、自分の役割や周りにいるお友だちの役も把握しながらそれに見合った会話もしなければならないため、
役割遊びは、遊びの中でもとてもレベルの高い、高度な遊びといえます。
役割遊びをすることで、観察力・表現力・社会的能力・コミュニケーション能力や自己コントロール能力など、たーくさんの力が身につくんですね!
幼稚園でも、こんな役割遊びが展開されていました♪
正月休み明け、子ども達の中にお餅つきの経験をした子がいたのでしょうか。
あるお友だちのおもちつきしたい!という一言で“おもちつきごっこ”が始まりました。
杵や臼もまあお見事!特徴を捉えてしっかりと準備されています。
おもちをつく役、水を入れる役、周りで応援する役…。
それぞれ役を自分たちで話し合ってお正月の季節ならではの役割遊びを見ることができました。
「がーんばれ!がーんばれ!」
とみんなで応援しながらついたお餅を、最後にみんなでいろんな味つけをしながら食べたそうですよ♪
このように、その季節ならではの経験が遊びへと反映される姿は、とても素敵な姿ですよね!
一方で、こちらはお寿司やさんの様子。
「へい!お待ち~」なーんて声が今にも聞こえてきそう!
ねじりはちまきを身に着けて、お寿司屋さんの大将の特徴をよーく捉えていますね。
役割遊びには、こういった道具がそろっていることも大切です。
それぞれのお部屋には、この他にもケーキ屋さん、アイスクリーム屋さん、美容院…と、
いろいろなお店屋さんが出来る道具があるのですが
足りないものがあれば、みんなで「どうする?」「こうしたら良いんじゃない?」と
話ながら道具を増やしていくこともあります。
また、先日遊びの中でこんな会話が聞こえました。
お母さん役の子が子ども役の子に
「ほら、苦手なものもちゃんと食べるのよ!」
「あー、掃除しないと。お料理した後の片づけは大変だわ~」って!
思わずふふふ、と笑ってしまいました。
きっと、自分自身がお家でお母さんから言われていることなのかもしれませんね。
しかし、これもとても大切なこと!
子ども達は、ちゃんとお母さんの言葉をいつも聞いているという証拠ですね。
それと同時に、ご家庭でのご両親の姿が、子どもたちにとって素敵な見本になっていて、
お父さん像・お母さん像がしっかりと根付いているのだな、と実感します。
まだまだお伝えしたい子ども達の様子は山ほどあるのですが、今回のやよいnewsではここまで!
3学期に入り、子ども達の成長とともにたくさんの役割遊びをする姿を見ることが出来てとても嬉しく感じる日々です。
また、毎日更新しているやよい通信の中でも今回ご紹介した“役割遊び”を掲載する日があると思いますので、
ぜひチェックされてみてくださいね!